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2009年02月17日(火) 12時34分

脱税総額、3社で10億円 大光グループを家宅捜索東京新聞

 キヤノン関連施設工事をめぐる脱税事件で、逮捕された大賀規久容疑者(65)らが免れた法人税の総額は、経営するコンサルタント会社「大光」(大分市)などグループ3社で計約10億円に上ることが17日、関係者の話で分かった。

 東京地検特捜部は同日、大光や都内のグループ会社事務所など関係先を家宅捜索。押収した経理資料などを分析し、工事を受注した大手ゼネコン鹿島による裏金提供の実態など巨額脱税事件の全容解明を進める。

 また大賀容疑者が、東京地検特捜部の調べに容疑を認める意向を周辺関係者に伝えたことも17日、判明した。

 ほかに捜索を受けたのは東京・永田町にある大光グループの内装工事会社「ライトブラック」、「匠」の事務所や、大分市の大賀容疑者の自宅など。

 関係者によると、大賀容疑者はキヤノンが発注した大分市内の工場や大分県土地開発公社発注の工場用地造成工事などを受注できるよう仲介し、鹿島から裏金を含む手数料を受領。大光などグループ3社を受け皿とし、売り上げの一部を除外するなどの方法で総額約30億円の法人所得を隠し、約10億円を脱税したとされる。

 大賀容疑者は2006年5月期までの2年間に、ライト社の所得計約9億7600万円を隠し、法人税計約2億9200万円を免れた疑いで逮捕された。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021701000200.html