国土交通省北海道開発局(札幌市)発注の河川工事をめぐる官製談合事件で、談合罪に問われた元国交省北海道局長品川守被告(59)の論告求刑公判が17日、札幌地裁(辻川靖夫裁判長)で開かれ、検察側は「発注者の立場を利用した悪質な犯行だ」などとして懲役1年6月を求刑した。
弁護側の最終弁論、被告の最終意見陳述で結審し、判決は3月13日。
品川被告はこれまでの公判で、談合への関与について「記憶にない」と繰り返し、弁護側は「有罪が確定した開発局の元幹部らと共謀はしておらず、ほう助にとどまる」と主張していた。
検察側冒頭陳述によると、品川被告は石狩川開発建設部長だった2005年、建設会社に天下った開発局の元幹部4人=いずれも有罪確定=と共謀。同部が発注した工事2件で、あらかじめ落札業者を選び受注を調整した。