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2009年02月17日(火) 19時25分

大阪府11年ぶり赤字脱却 橋下イズム鮮明、09年度予算案東京新聞

 大阪府の橋下徹知事は17日、一般会計を3兆391億円とする2009年度当初予算案を発表した。中小企業向け融資制度の預託金増加で前年度当初比3・9%増。財源に08年度予算で執行されなかった370億円を繰り入れ、歳出が歳入を上回る「赤字予算」から脱却した。当初予算の赤字脱却は1998年度以来11年ぶり。

 財政再建を目指す橋下知事は、公債償還に備えて積み立てた基金から一般会計への借り入れなどをストップ。国直轄事業負担金の支出を削減し「収入の範囲で予算を組み、国への支払いも見直す」との橋下知事の決意を鮮明にした。

 世界的な金融危機と法人事業税の再配分による減収が影響し、府税収入は前年度比17・7%減の1兆1514億円と大幅に落ち込む見通し。

 財源確保のため総額3148億円の府債を発行するが、08年度で185億円発行した退職手当債はゼロ。府に償還義務のある府債残高は、特別会計も含め1017億円減の4兆8437億円となり6年連続で減少する。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021701000620.html