民主党の小沢一郎代表は17日、中川昭一財務相が2009年度予算案と関連法案の衆院通過後に辞任する意向を示したことについて「世界中に日本の恥をさらす醜態を演じた。『どうなったらどうする』と言える立場にない。潔く進退を決すべきだ」と述べ、即時辞任を求めた。
また、麻生太郎首相が16日に続投を指示していたことを踏まえ「辞めなくてもいいと言ったのも任命権者としておかしい。問題の大きさを考えるべきだ」として、首相の任命責任を追及する考えを示した。福岡市内で記者団の質問に答えた。
小沢氏は中川氏に関し「(予算案が)衆院だけ通ったら辞めるというのも、参院はどうでもいいという話で理屈も変だ」と指摘。「国民はあきれ果てている。こういう状況になればなおさら、国民の審判を仰ぐ時期に来ている」と述べ、衆院解散・総選挙の早期実施をあらためて要求した。