財務相兼金融担当相に就任した与謝野馨氏は１７日夜、財務省で記者会見し、政府、与党が準備を始めた追加経済対策について「どう国民の意見を結集させるかが大事だ」と述べ、経済界や学界など幅広く意見を聞きながら前向きに検討していく考えを示した。
新財務相は「経済の落ち込みはわれわれの予想を超えている」との認識を示し「私の使命はいかに経済危機に立ち向かうかだ」と強調した。
財政再建を重視する与謝野氏が積極的な財政出動をためらうのではとの見方には「状況に応じ適切に政策選択を行うのが（政治家の）使命だ」と指摘、柔軟に対応する姿勢を示した。
経済財政担当相と合わせて３つのポストを兼務することには「（自分は）能力はないが体力はある」と自信を示し、前任の中川昭一財務相の辞任に関しては「友人として非常に残念」と述べた。