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2009年02月17日(火) 21時12分

中川氏、予算成立困難と考え直す 自公の批判も決断理由東京新聞

 辞表を提出した中川昭一財務相兼金融担当相は17日夜、財務省で記者会見し、辞任を同日中に早めた理由について「このままでは予算案と関連法案の一日も早い成立が困難になると判断し、考え直した」と述べ、国会審議が正常化することへの期待を示した。

 また、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)閉幕後にもうろうとした状態で記者会見した問題で、自民、公明両党内から批判が相次いだことも決断の理由に挙げた。進退をめぐる判断の甘さを問われると「衆院予算委の中断、審議の様子を肌で感じ、判断した」と述べた。

 一方、13日のG7夕食会後の飲酒について問われると、ジントニック3、4杯程度を飲んで就寝したと説明。ただ、翌14日の会合では「日本の立場で積極的に発言し、貢献したと考えている」とし、飲酒の影響を重ねて否定した。

 麻生太郎首相からは在任約5カ月間の実績について「よくやった」とねぎらわれたといい、中川氏は「難局を乗り切るため、違う形で麻生首相、内閣をわたしなりに支えたい」と表明。後任の財務相を兼務する与謝野馨経済財政担当相については「わたしよりはるかに優秀な方で、非常に心強い」と評価した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021701000748.html