みずほフィナンシャルグループと三井住友銀行が、2010年春の新卒採用を今春見込みより抑制するものの、引き続き1000人を超える高水準を維持することが17日、分かった。りそなホールディングスは今春より拡大させる見通し。
大手各行はバブル崩壊後に採用を大幅に減らし人員構成がいびつになった反省から一定水準の採用数を確保する。ただ業績の先行き不透明感が強まっていることに加え、ここ数年の大量採用の反動から採用数を減らす銀行が多い。
みずほは持ち株会社、傘下2行、信託銀行、証券の合計で今春の2350人から削減するものの1750人を確保。内訳は総合職に当たる基幹職が900人、一般職に当たる特定職が850人を予定している。
三井住友銀行も今春の2100人からは半減するが、1100人の大量採用を計画している。現在、検討中の三菱東京UFJ銀行は今春の1500人よりは減らす方向という。
業績が比較的堅調なりそなは、今春の850人から900人程度に増やす予定だが、変更もあり得るとしている。