米系投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドは17日、投資先のサッポロホールディングスに対し、同社株式を最大33・3%まで買い増すことを求めていた提案について、交渉が難航しているため撤回すると発表した。
一方で、3月下旬に開催予定のサッポロの定時株主総会では、ビール類の国内シェアが業界3位から4位に転落した経営責任などを問う方針。現在の取締役の再任や、サッポロが導入している買収防衛策の継続に反対すると表明した。
スティールは「今後も業績に注意を向け、改善が見られない場合には株主としてしかるべき措置を取る権利を留保する」とし、サッポロ株式を保有し続けて経営に関与していく構えだ。
スティールは、サッポロ株式の18・6%を保有する筆頭株主。