【ワシントン16日共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は16日、経営危機に陥っている米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が公的資金を受ける条件として米政府に提出する再建計画について、工場閉鎖や大幅な人員削減に加え、傘下の8ブランドを4つに削減することが柱になると伝えた。計画の提出期限は17日。残るブランドはシボレー、キャデラックなどとする。
オバマ米大統領は、GMなど米ビッグスリー(自動車大手3社)の経営再建を監督する特別チーム設置を近く発表。AP通信によると、GMと労働組合との再建計画をめぐる協議は進展があったが、計画の提出期限までに最終合意に至らない可能性もあるという。
3社のうちGM、クライスラーは公的資金から計174億ドル(約1兆6000億円)の緊急融資を受けることが決まっている。
米主要メディアによると、米政府内に設置される特別チームは、ガイトナー財務長官とサマーズ国家経済会議委員長が責任者となる。救済企業の再建を監督するため大きな権限を持つ「経営監視人」の任命は見送る。