セブン&アイ・ホールディングスが傘下のそごう心斎橋本店(大阪市)を、大丸と松坂屋で構成するJ・フロントリテイリングに350億−400億円で売却する方向で最終調整に入ったことが17日、分かった。来週にも正式決定する。
売却はセブン側がJ・フロントに打診し、売却額として400億円を提示。これに対しJ・フロントは350億円への引き下げを求めている。店舗の改装に多くの費用を掛けているため、最終的には300億円台後半になるとみられる。
そごう心斎橋本店の店舗面積は約4万平方メートル。隣接する大丸が一体運営すると、合計で店舗面積約7万7000平方メートルの巨大な店舗となる。百貨店の出店や増床計画が相次ぐ大阪では、競争が一段と激化することが予想されるため、大丸はそごうの店舗取得による面積の拡大で競争力を強化する。
一方、セブン傘下で、そごうと西武百貨店で構成するミレニアムリテイリングは大手百貨店の中でも多い28店舗を全国に展開しているため、統廃合の必要性が指摘されていた。