【ロンドン16日共同】オーストラリア資源大手のOZミネラルズ(本社メルボルン)は16日、中国の金属総合商社、中国五鉱集団による26億豪ドル(約1500億円)の買収提案に応じ、協議入りしたと発表した。
中国非鉄最大手の中国アルミニウムが、英オーストラリアの資源大手リオ・ティントへの出資を発表した直後とあって、英メディアは中国の“資源支配”への警戒心がオーストラリア国内で強まっていると伝えた。
世界的な景気後退を受けた資源価格の急落で、OZミネラルズは今月、多額の損失が発生するとの見通しを発表。資産売却などのリストラを進めたが、返済時期が迫った債務の借り換えが難航、支援企業探しを迫られていた。
英紙フィナンシャル・タイムズ電子版は「中国企業による買収は将来さらに増えるだろう」とのアナリストのコメントを紹介した。