【モスクワ17日共同】世界的な金融危機の影響で経済が急速に悪化したロシアで、推定資産が10億ドル(約920億円)を超す「億万長者」の数が過去1年間で101人から49人に半減したことが分かった。ロシア各紙が16日、ロシア経済誌「フィナンス」の調査結果として報じた。
原油価格や株価の大幅な下落に加え、通貨ルーブル安の進行によりドル換算額が目減りしたためだ。最も裕福な400人のうち上位10人の総資産額も、2008年末時点で計759億ドルと前年比で約66%減少した。
1年前の調査で総資産400億ドルとされ、2年連続トップだった「アルミ王」デリパスカ氏は1年で49億ドルに減らし、8位に転落。今回トップとなった投資会社社長のプロホロフ氏の資産は141億ドルだった。