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2009年02月17日(火) 18時24分

コンゴで赤ちゃんゴリラ誕生 内戦乗り越え10頭東京新聞

 世界に約700頭しかいない希少なマウンテンゴリラが生息するアフリカ中部コンゴ(旧ザイール)東部のビルンガ国立公園(世界遺産)で、2007年8月以降激化した内戦を乗り越え、10頭の赤ちゃんゴリラが誕生していたことがコンゴ政府の調べで分かった。AP通信が伝えた。

 同公園のサマンサ・ニューポート広報官は「非常に勇気づけられたが、(ゴリラに対する)脅威は依然としてなくなっていない」と警告した。

 マウンテンゴリラはビルンガ国立公園を含むルワンダとの国境地域(ビルンガ火山帯)と、ウガンダのビウィンディ国立公園にのみ生息する。

 コンゴ東部では07年8月ごろから政府軍と、反政府勢力の人民防衛国民会議(CNDP)との戦闘が激化。ビルンガ国立公園の大半がCNDPの支配地域となり、レンジャー隊員が避難を余儀なくされ、密猟の恐れが高まるなど、ゴリラの安否が懸念されていた。(ナイロビ共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021701000588.html