【ニューヨーク17日共同】国連安全保障理事会改革をめぐり実質的な議論の場となる政府間交渉が19日、ニューヨークの国連本部で開始される。2005年に安保理拡大を盛り込んだ枠組み決議案提出までこぎ着けながら、最終的に挫折した日本は悲願の常任理事国入りに再挑戦する。
第1回交渉では、国連総会のデスコト議長が加盟国に交渉の手順などを記した作業計画を提示する予定で、どのような内容になるのかが焦点。議長は交渉を数カ月で集中的に行う方針を示しているが、国連外交筋は「議長は任期切れの9月までにどこまで進めるつもりなのか注目される」としている。
議長の報道官は政府間交渉について「あらゆる形態がありうる」とする一方、論点は(1)安保理の拡大規模(2)常任理、非常任理の数(3)地理的な配分(4)拒否権(5)安保理の手続き面での簡素化−の5点に集約されるとした。