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2009年02月17日(火) 11時36分

ポル・ポト派特別法廷が初公判 大虐殺の責任問う東京新聞

 【プノンペン17日共同】1970年代後半のカンボジアで虐殺などにより約200万人を死亡させたとされる旧ポル・ポト政権の元幹部を裁く特別法廷で17日、国際法の「人道に対する罪」などに問われたトゥールスレン政治犯収容所の元所長カン・ケ・イウ被告(66)の初公判が開かれた。

 政権崩壊から30年たったが、大虐殺の責任が国連支援の法廷で問われるのは初めて。元最高幹部の高齢化や健康問題で時間との闘いが続く中、今も謎が多い旧政権による大虐殺の真相解明や司法による「正義の実現」が期待される。

 同収容所では1万2000人以上の政治犯や知識人らが拷問され、プノンペン郊外の処刑場(通称キリング・フィールド)に運ばれて殺害された。

 法廷は、被害者も尋問などで審理に参加する仕組みを導入。初公判では証人や参加する被害者の取り扱いなどを審理し、罪状認否などの本格審理は次回3月以降となる。

 特別法廷はほかにポト派ナンバー2のヌオン・チア元人民代表議会議長ら最高幹部4人を逮捕しているが、起訴には至っていない。

 日本は同法廷の最大の支援国で、当初の運営予算約5600万ドル(約51億円)のうち約2455万ドルを拠出。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021701000224.html