【カイロ17日共同】レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師は16日のビデオ演説で、イスラエル軍機に対する防空システムを、既に同組織が獲得している可能性を強く示唆した。
イスラエルのメディアはヒズボラが同システムを既に獲得していると報道。ナスララ師はこれを確認も否定もせず揺さぶりをかけた形だ。
ナスララ師は、ヒズボラの最高幹部ムグニエ司令官が暗殺されてから1年を機に開かれた集会で「われわれは自衛のため対空兵器を含むあらゆる武器を保持し、思い通りに使用する権利を持っている」と強調した。
イスラエルのバラク国防相は、ヒズボラが防空システムを獲得しているとすれば「戦略的均衡を変革するもので、イスラエルは対応せざるを得ない」と述べ、何らかの軍事的手段に出る可能性を示している。