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2009年02月17日(火) 09時34分

不発率1%以下義務化も クラスター弾規制交渉再開東京新聞

 【ジュネーブ17日共同】多数の不発弾が民間人に深刻な被害を与えているクラスター(集束)弾の規制条約づくりを目指す、今年初の特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の政府専門家会合が16日、国連欧州本部内で開幕した。

 新たに就任したアルゼンチン外務省高官のアインチル議長は同日、交渉のたたき台として、不発弾の発生率を1%以下に義務付ける可能性に言及した規制条約の新たな骨格案を提示。各国間で調整を進めることになった。

 同会合は、ノルウェーなど即時・全面的禁止を支持する国々と、米国、ロシアなど部分的な禁止や実施までの移行期間設定を主張するグループが対立。昨年11月まで5度にわたる交渉会合でも合意に至らなかった。

 新たな骨格案は、従来案を基本的に踏襲。一方、不発率1%以下にする規制を複数ある条件のうちの1つとする案と、規制を義務化する案を併記した。最低8年としていた移行期間は、具体的な年数は書かず空欄とし、より強力な規制を求める国々に一定の配慮を示した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021701000138.html