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2009年02月17日(火) 01時32分

英仏の核搭載原潜が衝突 放射能漏れや負傷者なし東京新聞

 【ロンドン、パリ16日共同】英国、フランス両国の国防省は16日、英国とフランスの核兵器搭載原子力潜水艦2隻が数日前に北大西洋の海中をパトロール中、衝突事故を起こしていたと発表した。双方とも乗組員に負傷者はなく、放射能漏れなどは起きていない。同日の英大衆紙サンなどが事故を報じていた。サンによると、事故は今月3日か4日に起きたとみられる。

 フランス紙リベラシオン(電子版)は「原潜が同じ深度をほぼ正対して航行していたとみられる」と指摘。大惨事につながった恐れもある危険な事故だったと強調した。

 フランス国防省によると、衝突したのは潜水艦発射弾道ミサイル「トライデント」を搭載する英海軍の原潜バンガードと仏海軍の原潜トリオンファン。低速航行中に衝突し、トリオンファン側は前部にあるソナー関連機器が破損した。

 英BBC放送は英原潜の船体にへこみや傷が確認できると伝えた。

 フランス海軍は6日「トリオンファンが海中で物体に接触した」と発表していた。

 サンによると、両艦には計約250人が乗り組んでいた。英海軍当局者は同紙に「(衝突が大規模なら)放射能漏れの可能性があった。われわれは乗組員と核弾頭を失っていたかもしれない」と語った。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021601000886.html