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2009年02月17日(火) 00時00分

民空再開 パイ奪い合いも中国新聞

 米海兵隊岩国基地(岩国市)で民間空港が再開されることが17日、固まった。米空母艦載機の岩国移転を見込んだ「国策」として、地方空港の新設を抑制する方針の国が特例扱いで推進する。ただ、隣接空港とのパイの奪い合いとなる懸念もあり、安定的な集客が今後の課題となる。

 「民間空港を起爆剤に地域の活性化に結びつけたい」。この日午後、政府方針の連絡を受けた岩国市の福田良彦市長は力を込めた。

 1日4往復の東京便を念頭に全日空が就航を予定。山口県は、周南市以東の山口県東部に加え、広島県側の大竹市と廿日市市、広島市佐伯区の旧湯来町を含めた年間43万人の需要があると予測する。

 東京便が1日15往復する広島空港(三原市)への影響について、広島県の丸山隆英空港港湾部長は「全容が見えず言いようがない」と言葉を選ぶ。同空港のある関係者は「ビジネス客には、乗り遅れてもすぐに次の便がある広島空港の方が便利。岩国の影響は大きくない」とみる。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902170044.html