光市母子殺害事件弁護団の弁護士４人がテレビ番組で懲戒請求を呼び掛けられて業務を妨害されたとして、大阪弁護士会の弁護士である橋下徹大阪府知事に慰謝料を求めた訴訟の控訴審第１回口頭弁論が16日、広島高裁であった。
番組での発言のうち、１審広島地裁が「虚偽の事実を主張していると想起させる」と指摘し名誉棄損と認めた部分について、橋下知事側は「事実誤認がある」などと控訴理由を述べた。判決後、弁護団側に支払った計約800万円は「仮の支払いであり弁済ではない」とした。
弁護団側は「懲戒請求の違法性の程度は、原判決が認定する以上に重い」などと主張した。