日本最大のカルスト台地、美祢市の秋吉台で15日、春を告げる山焼きがあった。観光客約2万人が、台地が茶色から黒色に変化する壮大な火の祭典を楽しんだ。
新緑の草が芽吹くよう、枯れ草の覆う約1500ヘクタールを一斉に焼く風物詩。午前9時半の花火を合図に、地元住民や一般ボランティア計約900人がたいまつを手に火入れ。乾燥したカヤやササが風にあおられ、バチバチと音をたてて炎上。辺りは白煙とすすに包まれた。
28日午後7時からは、夜の山焼き「野火の祭典」がある。
【写真説明】約2万人の観光客が詰めかけた秋吉台の山焼き。炎の帯が通り過ぎると無数の石灰岩が浮かび上がる