長崎県警五島署は15日、消防団員として出動した火災現場で酒気を帯びて消防車を運転し、人身事故を起こして逃げたとして道交法違反などの疑いで、農業・糸柳真治容疑者(34)=五島市=を逮捕した。「気が動転して逃げたが、酒を飲んだ心当たりはない」と酒気帯び運転は否認しているという。
調べによると、糸柳容疑者は五島市消防団に所属。14日午後10時半ごろ、同町楠原の民家火災の現場で消防車をバックさせようとしたところ、ギア操作を誤って前進。前方にいた消防団員(37)と接触、車を放置したまま逃げた疑い。団員は左足に軽い打撲傷を負った。
被害を受けた団員が通報して救急車がかけつけるなどで、大騒ぎに発展したことに気づいた糸柳容疑者は、11時過ぎに現場に戻り、自分の事故を認めた。その場で「酒臭い」と気づいた署員が検知器で調べたところ、酒気帯び運転も発覚。当初は消防車の助手席に乗って現場入りしており、五島署は酒気帯びに至った経緯などについて調べている。
火事は木造平屋建ての住宅一棟と倉庫が全焼したが、けが人はなかった。
(2009年2月16日06時02分 スポーツ報知)
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