国立国会図書館が、在日米兵に対する日本の裁判権に関する資料を閲覧禁止にしたのは違法として、東京都在住のジャーナリスト斎藤貴男さん(50)が国を相手取り、処分の取り消しや損害賠償を求める訴訟を16日、東京地裁に起こした。
対象となったのは、「米兵らが日本で起こした犯罪のうち、重要でない犯罪は裁判権を放棄する」などとした法務省の資料。国会議員には開示されているが、同図書館は昨年8月、法務省が非公開の申し出をしているとして閲覧を認めなかった。斎藤さんは「閲覧禁止は国民の知る権利にこたえていない」と主張している。
国立国会図書館は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090216-OYT1T00829.htm