江戸時代前期、現在の福山市加茂町姫谷にあった姫谷焼を題材にした小説「姫谷有情」を執筆している歴史小説作家・藤井登美子さん(61)の講演会が15日、福山市霞町のまなびの館ローズコムであった。退職期を迎えた団塊世代を対象としたフォーラムの一環。
講演では、社会・芸術のために長年活動した歴史上の人物を紹介。室町時代に能役者として活躍、晩年に島流しとなっても能への情熱を失わなかったという世阿弥ら3人を例に挙げた。藤井さんは「彼らの高齢になっても挑戦する姿勢は、シニアライフの原点になる」と強調。生涯現役として生きる大切さを訴えた。
【写真説明】「高齢になっても挑戦する姿勢を持とう」と話す藤井さん