記事登録
2009年02月16日(月) 14時57分

半年かけ駐車券偽造、元デザイナー「ばれないと思った」読売新聞

 大阪府公安委員会が交付、発行する駐車禁止除外指定車標章とパーキングチケットを偽造したなどとして、府警駐車対策課と西署が、同府松原市別所、元デザイナー大出華(あつむ)容疑者(64)を有印公文書偽造、同行使容疑で逮捕していたことがわかった。

 チケットは半年をかけ、文字の濃淡など本物そっくりに仕上げており、大出容疑者は「駐車料金を浮かせるためにやった。納得のいく出来栄えで、ばれないと思った」と容疑を認めている。大阪地検は16日、同罪で起訴した。

 捜査関係者によると、大出容疑者は1月13日、駐車禁止場所になっていた大阪市西区の市道にマイカーを止めた際、偽造した身体障害者用の標章をダッシュボード上に置いていたほか、偽造チケットを5枚所持していた疑い。

 大出容疑者は昨年1月頃から、本物のチケットをスキャナーでパソコンに取り込んで偽造。チケットでは使用場所が限られるため、今年1月に知人から標章を借りて同様に作製した。調べに対し、大出容疑者は「チケットは一日5枚ずつ印刷して使っていた。同じ物を作れる自信があった」などと供述しているという。

 しかし、駐車監視員が標章の色がおかしいことに気づき同署に通報。標章が知人名義だったのをつかれ、チケットの偽造もばれてしまったという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090216-OYT1T00623.htm