失業者を臨時職員として雇う支援策をいち早く打ち出した大分県杵築(きつき)市は16日、失職者に対し、地元で使えるプレミアム付き商品券(5500円分)の無料配布を始めた。
「失業者のために使ってほしい」と全国から届けられた寄付金約280万円のうち、200万円を購入費に充てた。
同市は昨年12月、隣接する同県国東市にある大分キヤノンなどで、大量の非正規社員が雇用契約を解除されていることを受け、支援策を決めた。寄付金は支援策の発表直後から集まっている。
商品券は1組5000円で500円分の特典が付き、市内の飲食店やスーパーなど152店で使用できる。昨年4月以降に解雇され、求職中の市内在住者に市役所で配布している。400人分を用意し、希望があれば、追加購入を検討する。
16日午前、市役所を訪れて商品券を受け取った男性(61)は「大分キヤノンの取引先に勤めていたが、先月、工場が閉鎖されて職を失った。皆さんの善意なので大切に使いたい」と話していた。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20090216-OYT1T00406.htm