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2009年02月16日(月) 00時00分

おらがむらこそ邪馬台国読売新聞

23年ぶり論争大会5月17日宇佐神宮
23年ぶりの論争大会開催を発表する西実行委員長(左から2番目)ら

 九州か、近畿か——。古代史最大の謎とされ、今なお数多くの説が唱えられる邪馬台国の所在地について、「おらがむらこそ所在地だ」と、奇想天外な発想やアイデアを出し合う「全日本邪馬台国論争大会」が5月17日、宇佐市の宇佐神宮で開催される。1986年の第4回大会以来、23年ぶりの復活で、再び激論が交わされそうだ。

 同市では76年、点在する古墳やまが玉などの発掘例などから「宇佐が邪馬台国だ」と主張するまちづくりグループ「新邪馬台国建設公団」が誕生。「ミニ独立国」として新邪馬台国を建国し、ミス卑弥呼コンテストなどを実施する一方で、所在地論争に終止符を打とうと81〜86年にかけ、全国各地の会社員や主婦、中学生ら「アマチュア研究者」を集めたユーモアあふれる論争大会を計4回開催した。

 その後、約20年間、活動は途絶えていたが、経済危機による雇用情勢の悪化など、昨今の閉塞(へいそく)感を打開するためには、新邪馬台国の精神である「ユーモアと笑い」が必要と、第5回大会の復活が決まった。

 会場となる宇佐神宮で13日に行われた記者会見では、同公団総裁で宇佐市議の高橋宜宏さんが「むらおこしの理念で取り組んできた新邪馬台国を復活させ、暗い世相を払拭(ふっしょく)したい」とあいさつ。同市観光協会長で論争大会実行委員長を務める西太一郎・三和酒類会長は「夢やアイデアが広がるイベント。活動を継続することで地域に新たな活力を生むはず」と述べた。

 当日の論者(5人程度)を募集中。専門家ではなくアマチュアの研究家なら誰でも応募できる。論文は400字詰め原稿用紙5枚以内、メール(info@usa‐kanko.jp)での応募の場合は2000文字以内で、3月31日まで受け付ける。

 問い合わせは市観光協会(0978・37・0202)へ。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/oita/news/20090216-OYT8T01070.htm