鹿児島県・出水平野で越冬し、繁殖地の中国、モンゴルなどに北帰行するマナヅルが、長崎県対馬市上県町佐護に飛来している。
対馬は九州と朝鮮半島の間に位置し、渡り鳥の休憩地とされる。長年観察している日本鳥類保護連盟専門委員の山村辰美さん(64)によると、今年最初に確認したのは今月10日の5羽。12日にも約90羽が舞い降りたのを確認した。
田んぼで餌を食べたり、羽を休めたりして体力を蓄えながら、1、2泊して飛び立つ。3月下旬頃まで観察できるという。
山村さんは「今年もほぼ例年と同じ時期の飛来。春がもうすぐと感じる」と話している。