【ローマ=松浦一樹】バチカン(ローマ法王庁)は、「天文学の父」ガリレオ・ガリレイの生誕445周年にあたる15日、ローマの「天使と殉教者の聖母マリア教会」でガリレオの科学者としての業績をたたえる、初めてのミサを行った。
世界115か国の科学者が加盟する世界科学者連盟(本部・ジュネーブ)の要請に応じたもので、バチカン文化評議会の長、ラバージ大司教が主宰した。
バチカンは17世紀に、地動説を唱えたガリレオを「異端」であるとして宗教裁判にかけ、有罪にしたが、1992年に教会側が非を認め、公式に謝罪。現法王ベネディクト16世も昨年12月、ガリレオの研究を公式に認めた。