中国地方で唯一、高齢受刑者の受け入れに対応している広島刑務所尾道刑務支所は27日、職員を対象にした認知症サポーター養成講座を初めて開く。増え続ける高齢受刑者の処遇に生かす。
同支所は12日現在で306人を収容し、うち74人が高齢や体の衰えなどで特別な処遇を必要とする。認知症の症状がみられる受刑者もいるため、養成講座を開いている尾道市社会福祉協議会に依頼した。
講座は1時間半。テキストを基に、認知症の人との接し方や症状に関する知識などを学ぶ。
サポーターの養成は認知症の人や家族を支えようと厚生労働省が進めるキャンペーン。各自治体などが開く講座を受講するとサポーターとなり、全国で100万人の登録を目指す。