芸南地方の大学と高専計3校が連携して企画した住民セミナーが15日、広島県大崎上島町の東野保健福祉センターで始まった。呉大、呉高専、広島商船高専の教授たちが、健康や相続など暮らしに役立つ情報を提供した。
3校が昨年10月から取り組む国の連携支援事業の一環。この日は、住民たち約40人が参加した。呉大は脳卒中予防がテーマ。看護学部の松井英俊教授は「発症後3時間内が回復の鍵」とし、高血圧改善や適度な運動を勧めた。
呉高専は呉市の豪雨時の斜面災害を取り上げた。住民調査の結果を基に「防災学習で一定の意識向上があった」と報告した。広島商船高専は成年後見や相続の制度を説明。行政書士も招き、老後の安心について話し合った。
【写真説明】相続や遺言、脳卒中予防などをテーマにしたセミナー