住宅や蔵の壁に飾られた鏝絵(こてえ)を見学するツアーが15日、益田市であった。市内や広島市などから計20人が参加した。
鏝絵は江戸末期から昭和にかけて盛んに作られたしっくい彫刻。石州左官と呼ばれる石見地方の職人は芸術的にも評価されている。ツアーは旧益田市内で確認されている約70カ所のうち18カ所をバスで巡った。
大田市の1級建築士渡部孝幸さん(58)がガイドを務めた。「繁栄を願う表現であり、誇るべき庶民の文化です」と解説した。
地域資源を掘り起こし、観光につなげようと市などでつくる益田ニューツーリズム推進委員会が初企画した。
【写真説明】渡部さん(左端)の案内で、蔵に飾られた竜の鏝絵を見学する参加者