早春の青梅路を走る「第43回青梅マラソン」(読売新聞社など後援)が15日行われ、青梅市と姉妹都市のドイツ・ボッパルト市からの参加者を含め、史上最多の計約2万3000人の市民ランナーが健脚を競った。昨年は降雪で中止となっただけに、参加者たちは2年ぶりの号砲に心弾ませながらスタートを切った。
午前10時に約5000人が出場した「10キロの部」、同11時55分に約1万8000人が参加した「30キロの部」がスタート。北京五輪陸上男子四百メートルリレーで銅メダルに輝いた朝原宣治さん(36)がスターターを務め、「皆さん、気持ちよく走ってください」と号砲を鳴らした。大役を終えた朝原さんは「とにかくスケールが大きい。走者も沿道もみんなが楽しめる素晴らしいイベント」と興奮気味に話していた。
スタート時の気温は14度で、湿度は45%。晴天に恵まれ、さわやかな風が全国から集まったランナーたちを優しく包み込んだ。
高低差86メートルと起伏の激しい30キロの部には、今年8月の世界選手権ベルリン大会(ドイツ)男子マラソン代表に内定している入船敏選手(33)(カネボウ)ら3人の国内男子招待選手が出場。箱根駅伝で活躍した東洋大出身の黒崎拓克選手(23)(コニカミノルタ)が初出場ながら自己最高の1時間32分50秒で優勝し、入船選手は4位だった。
10キロの部(40歳未満の女子)では、北京五輪女子マラソン6位のマーラ・ヤマウチ選手(35)(英国)が大会前の宣言通り、3連覇の快挙を成し遂げ、沿道からの祝福の拍手に笑顔を見せていた。
この大会は、東京マラソンと競合を避けるため、第41回(2007年)から大会日程を2月の第1日曜日に変更していたが、東京マラソンが日程を変更したのに伴い、今回からは従来の第3日曜日の開催に戻った。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news/20090216-OYT8T00051.htm