外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長は16日午後、省内でヒル米国務次官補と北朝鮮核問題について協議し、オバマ政権下でも6カ国協議を通じて核廃棄への働き掛けを強めることで一致した。
斎木、ヒル両氏はそれぞれ6カ国協議の首席代表を務めており、北朝鮮の核計画をめぐる検証方法に関しては安易に妥協しない方針を確認。北朝鮮の最近の強硬姿勢を踏まえ、現時点では米朝関係の進展は困難との認識を共有化したとみられる。
拉致問題では、ヒル氏が「クリントン米国務長官は重要と考えている」と強調した。ヒル氏は近く駐イラク大使へ転出する見通し。