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2009年02月16日(月) 00時00分

駕籠立場復元へ棟上げ 岩国中国新聞

 岩国市美和町阿賀に復元している江戸時代の岩国往来の駕籠立場(かごたてば)が15日、住民によって棟上げされた。3月に完成し、往来を歩く飛脚リレーで披露される。

 湯の迫自治会と岩国往来まちづくり協議会が昨年春から、ヒノキ、杉材の切り出しや整地作業。往来沿いの高台に、高さ2.5メートル、幅3.5メートル、奥行き2.5メートルの屋根付き施設を造る。テーブルやベンチも設ける。

 駕籠立場は、毛利藩主が藩内を回った時、見晴らしの良い所で休んだことから始まる。昨年春に完成した美和町生見の志谷地区に次いで2番目。3月末に同市今津町と本郷町の約30キロを結ぶ往来を住民が歩く飛脚リレーの中継点に使われる。

 自治会の片山和昭さん(69)は「往来を歩く人の休憩や交流の場に使い、古里の歴史を再発見してもらいたい」と期待する。

【写真説明】棟上げした駕籠立場を見上げる住民

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902160016.html