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2009年02月16日(月) 18時17分

自民に中川財務相辞任論 本人は深酒を否定東京新聞

 中川昭一財務相兼金融担当相が先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)閉幕後、ろれつが回らない状態で記者会見した問題で、自民党幹部から16日、「世界に恥をさらしてくれた」として、中川氏の辞任を求める声が上がった。

 中川氏は16日の衆院財務金融委員会で「ああいう形で映像、発言が世界に報じられ、国会はもとより国民に大変申し訳ない。深く反省している」と謝罪する一方、「深酒」が原因との見方をあらためて否定した。ただ、中川氏の行為は日本の国際的な信用にかかわりかねず、麻生太郎首相が最終判断を迫られる展開も予想される。

 自民党幹部は共同通信の取材に「会見には世界各国の記者がいた。どうしようもない。自ら腹を切るべきだ。1日でも早い方がいい」と述べ、早期に辞任すべきだとの考えを強調した。

 中川氏は財務金融委員会の答弁で、前日夜の飲酒を認めたが、当日はG7閉幕後、ホテルに戻り昼食でワインに「口をつけた」と説明。「たしなむ程度で、飲むのとは意味が違う。グラス1杯(分)は飲んでいない」と強調した。

 ろれつが回らなかった原因は「風邪気味だった。念のためと薬を倍近く飲んでしまった」と重ねて釈明。G7会合には「きちんと(日本の)立場を主張し、会議の目的は十分に達した」と述べた。民主党の中川正春、松野頼久両氏が質問した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021601000555.html