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2009年02月16日(月) 00時00分

GM、労組との交渉暗礁に 再建計画遅れや合意抜きも中国新聞

 【ニューヨーク15日共同】経営危機に陥った米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が十七日までに政府に提出する経営再建計画をめぐり、全米自動車労働組合(UAW)との交渉が暗礁に乗り上げたと米メディアが十五日までに報じた。クライスラーの交渉も難航中とされ、両社の計画提出が遅れたり、労組の合意がないまま提出する可能性もあるという。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルなどによると、十三日夜にGMとUAWの交渉は打ち切られ、再開のめどが立っていない。

 交渉では、GMの医療費負担をUAW運営の信託基金に移す際にGMが負担する拠出金約二百億ドル(約一兆八千四百億円)のうち、半分をGM株式での支払いに置き換える条件に関して合意に至っていない。

 昨年十二月にGMとクライスラーへの米政府による緊急融資計百七十四億ドルが決まった際、政府側が計画策定に向けて拠出金負担の減額をUAWと合意するように求めていた。

 同紙によると、GMは再建計画で、事業継続のための数十億ドルの追加資金支援を求める案や、合理化のため連邦破産法一一条(日本の民事再生法に相当)を申請する案も示す方針。労組との交渉結果が政府判断に大きく影響するとみられている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902160061.html