【ワシントン=宮崎健雄】クリントン米国務長官は15日、日本ヘ向かう機中で同行記者団と会見し、北朝鮮に対して、日本人拉致被害者に関する説明をするよう強く求めていく方針を示した。
長官は「拉致問題は重大な懸念材料であり、悲劇だ。日本だけの懸案ではない」と強調。北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の中でも提起し、「北朝鮮に、より多くの情報を提供するよう強く促す」と述べた。
また長官は、ブッシュ前政権が「米朝枠組み合意を破棄した」とした上で、「北朝鮮は報復としてプルトニウムを再処理し、それまで無かった核兵器を、保有することにつながった」との見解を示し、前政権の対応を批判した。