中川財務・金融相は16日午後、国会内で記者団に、ローマで開かれた先進7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)閉幕後の記者会見での受け答えがちぐはぐだったことについて、「飛行機の中などで薬を飲んだ。普通の量より多めに飲んでしまった」と述べ、風邪薬を多めに服用したことが原因だと説明した。
飲酒については、「前の日はパーティーでは飲んだが、記者会見の前には飲んでいない」と強調した。
ただ、財務相はその後の衆院財務金融委員会で、民主党の中川正春衆院議員の質問に答え、「G7の食事会ではワインなども出た。グラス一杯も飲んでいない。口にちょっと含んだ程度だ」と述べた。
財務相はG7閉幕後の14日午後(現地時間)に約1時間、G7会場のホテル内のレストランで、財務省幹部、同行記者らと会食した。記者会見はこの後、午後3時45分過ぎから行われた。
河村官房長官は16日午前の記者会見で、財務相から同日朝、「風邪薬を多めに飲んだのが原因。酒が原因ではない」という説明を電話で受けたことを明らかにした。長官は「体調にかなり無理があった。そこに風邪が悪化した要因が重なった。『極めて遺憾だ。申し訳ない』という話が(財務相から)あった」と述べた。さらに、「昼食にワインが出て、ぜんぜん手つかずだったということではないが、深酒したとかとは全く関係ない」と語った。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090216-OYT1T00478.htm