企業や開発者は今後、「Android Market」で有料のソフトウェアを販売できるようになる。
Android Marketは、検索大手Googleが主導するスマートフォン向けOS「Android」を搭載した「T-Mobile G1」や後続デバイス向けに、アプリケーションを配布するGoogleのオンラインセンターだ。
「Android Marketで今後、米国および英国の開発者から有料アプリケーションを受け付けるようになったことをお知らせする」と、Eric Chu氏は米国時間2月13日に投稿したブログ記事の中で述べた。「最初は、来週(2009年2月第3週)半ばから米国内のエンドユーザーが有料アプリケーションを購入できるようになる」
Googleは、Android向けアプリケーションの売り上げのうち、手数料を差し引いた70%を開発者に支払い、残りは携帯電話事業者に支払う。アプリケーションの買い手と売り手は、オンライン決済システム「Google Checkout」を利用して購入手続きを行う必要がある。
Appleは、「iPhone」および「iPod touch」向けアプリケーションを販売する「App Store」で大成功を収めている。一方のGoogleは、各アプリケーションを公開前に審査するのではなく、ユーザーによる評価に信頼を置くことで、市場に対し異なるアプローチを取っている。
これまでAndroid Marketでは、無料アプリケーションのみを扱っていた。だがGoogleはサービス開始以来、改善に向けた取り組みを続けている。「Android Marketは、異なるAndroid搭載デバイスを識別することができる。デバイスが発売されるたび、Android Marketはそれに対応するので、ユーザーは自分のデバイスで正しく動作するアプリケーションだけを目にすることになる」(Google)
有料アプリケーションへの対応は、他の国々にも順次拡大する予定だ。「われわれはまた、2009年第1四半期中に、ドイツ、オーストリア、オランダ、フランス、スペインの開発者が有料アプリケーションを提供できるようにする。2009年3月末までには、さらにそれ以外の国の開発者に対するサポートを発表する予定だ」(Chu氏)
Chu氏はまた、オーストラリアでは2月15日から、シンガポールでは「今後数週間のうちに」、Android Marketを通じて無料アプリケーションが入手可能になる予定だと述べた。(CNET Japan)
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