物質を構成する最小単位の素粒子に新しい規則性があることを発見した物理学者で東京大、京都大名誉教授の西島和彦(にしじま・かずひこ)氏が15日午後9時25分、急性リンパ性白血病のため東京都武蔵野市の病院で死去した。82歳。東京都出身。葬儀・告別式は18日午後1時から東京都千代田区麹町6ノ5ノ1、聖イグナチオ教会で。喪主は妻秀子(ひでこ)さん。
1948年、東大理学部卒。素粒子の新しい量子数である「ストレンジネス」を発見し、現代の素粒子論の土台となる「西島・ゲルマンの法則」を提唱するなど素粒子物理学の理論で先駆的業績を挙げた。
日本学士院会員、中央大教授、仁科記念財団理事長なども歴任。2003年に文化勲章を受章した。