記事登録
2009年02月16日(月) 22時26分

被害者参加の傷害事件「意見」は懲役3年、判決は2年読売新聞

 東京都新宿区の路上で昨年10月、通りがかりの男性らに暴行したなどとして、傷害や恐喝などの罪に問われた飲食店従業員・相蘇義士(21)、同・伊藤瞬(21)両被告の判決が16日、東京地裁であった。

 被害者参加制度に基づき男性会社員(52)が参加し、懲役3年の実刑を求めていたが、桜庭広樹裁判官は、「何の落ち度もない被害者が受けた肉体的、精神的苦痛は小さくなく、厳しい刑を望むのは当然」と述べ、それぞれ懲役2年(検察側求刑・懲役3年)の実刑を言い渡した。

 判決によると、相蘇被告らは同区歌舞伎町の路上で、男性ら2人に「肩がぶつかった」と因縁をつけて、それぞれ肋骨(ろっこつ)骨折などのけがを負わせたうえ、現金1万円とバッグを脅し取るなどした。

 判決は「金を脅し取る目的で、2人がかりで通行人に暴行しており、卑劣で悪質。2人が若く、もう1人の被害者とは示談が成立していることを考慮しても、実刑は免れない」と述べた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090216-OYT1T01011.htm