アパートやマンションの家賃を滞納した入居者が、家賃保証会社や不動産会社によって部屋の鍵を交換されたり、家財を運び出されたりする「追い出し行為」を巡り、都道府県や国土交通省の出先機関に寄せられた追い出し行為の相談が、2005年4月以降、計190件に上っていることが同省のまとめでわかった。
敷金・礼金なしで借りられる「ゼロゼロ物件」でトラブルが目立っているという。
事態を重視した国交省は16日、強引な追い出し行為をしないよう求める指針をまとめ、業界団体を通じて家賃保証会社などへの指導に乗り出した。
同省のまとめによると、相談件数は05、06年度は各29件だったが、07年度は68件と急増、08年度も4〜12月で64件に上っており、この4年では最高になる見通しだ。計190件の相談の内訳は、滞納者の勤務先に押しかけたり、滞納を示す紙を扉に張り付けたりする「執拗(しつよう)な督促」が101件と最も多く、鍵の交換38件、高額な違約金請求25件、室内への無断立ち入り19件——などの順だった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090216-OYT1T01171.htm?from=top