東京都新宿区のビルで、乗降口の扉を手動で開けるタイプのエレベーターに乗ろうとした男性(74)が転落し重体となった事故で、エレベーターはかごが停止した階だけ扉を開閉できる構造だったことが16日、警視庁四谷署の調べで分かった。
男性が扉を開けて転落した際、かごは5階部分にあり、四谷署はかごがないのに扉が開いた原因を調べている。エレベーターは大阪府吹田市の三精輸送機が製造し、1960年代に設置された。
四谷署や同社によると、エレベーターの乗降口には二重に扉があり、かごが各階に到着すると乗り場側にあるロックが解除され、手動で扉の開け閉めができる仕組みになっていた。かご側の扉も手動で開け閉めするタイプだった。