公正取引委員会は16日、住宅ローンの事務手数料をゼロと宣伝しながら、実際は3万−5万円を取っていたとして、景品表示法違反(有利誤認)で、トヨタホーム(名古屋市)とトヨタホーム東京の2社に排除命令、トヨタホーム名古屋に警告を出した。
公取委によると、3社は2004年12月から昨年5月にかけ、住宅販売のちらしなどで、グループ会社のトヨタファイナンスが融資する住宅ローンを「融資事務手数料 負担ゼロ!」と宣伝。同ファイナンスは手数料を無料にしたが、3社はローンの取り次ぎ手数料として3万−5万円を客に負担させていた。
トヨタホームによると、手数料を取っていたのは首都圏と愛知県、山口県の客で3社で約2200件、計約7300万円に上り、3社は客に返金したとしている。
トヨタホーム名古屋は05年1月ごろに広告をやめたため、公取委は警告にとどめた。トヨタホームなど3社は「今後は適正な表示に万全を期したい」としている。