宇宙飛行士訓練、受けてみませんか−茨城県つくば市の宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センターで、本物の訓練施設を使って比較的安価に宇宙飛行士訓練を体験できるサービスが始まり、16日、報道陣に公開された。
施設を有効活用する方法を宇宙機構が公募し、小型衛星開発など宇宙関連事業を手掛ける民間企業エイ・イー・エス(東京)が事業を進めることになった。施設は、実際に若田光一さんら日本人飛行士の訓練などに使われたという。
この日は、白い宇宙服とヘルメットを身に着けた同社社員が船外活動の模擬訓練を実施。管制官役から無線で送られる指示に従い、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の船外施設の実物大模型から部品を取り外したり、装置を取り付けたりした。
このほかに、密閉された空間に適応してさまざまな作業を行う訓練や、宇宙ステーションでの緊急事態を想定した訓練などがある。今後はロボットアーム操作の模擬体験も加わる予定。
完全予約制で小学2年生以上が対象。料金は、訓練が1種類の場合で1500円(税別)。問い合わせは同社筑波事業所、電話029(855)2014。