神奈川県平塚市のJR平塚駅で昨年7月、通行人を次々と切りつけたとして、傷害罪などに問われた無職桜井久枝被告(34)の判決公判が16日、横浜地裁小田原支部であった。山田和則裁判長は被告の心神耗弱を認め「犯行は衝動的だった」として懲役1年6月、執行猶予3年の判決を言い渡した。
検察側も心神耗弱を認め、懲役1年6月を求刑していた。
山田裁判長は判決理由で、被告の犯行時の精神状態について「解離性障害にかかっており、直前にトラブルになった父親への不満を爆発させた」と認定。「犯行に計画性はなかった」と結論付けた。
検察側が起訴前に実施した鑑定留置で「人格解離性障害があり、責任能力は減退していた」との鑑定結果が出ている。
判決によると、桜井被告は昨年7月28日夜、平塚駅の改札口付近で通行人をナイフで次々と切りつけ、4人に軽傷を負わせた。