大阪大は16日、1月にH2Aロケットで打ち上げられた小型衛星「まいど1号」が、高度約660キロの軌道上から雷が発する電磁波を観測するのに成功したと発表した。
将来は、複数の衛星を使って雷の正確な位置や発生しやすさを予測する“雷予報”の実現に役立つと期待される。
雷センサーは阪大が開発。12日から14日にかけ、オーストラリアやアフリカ上空など64カ所で試験的に観測を行った。観測データは宇宙航空研究開発機構を通じて阪大に送られた。
まいど1号は、大阪府東大阪市の町工場が中心になって開発。3月初めごろに運用に入る予定。
阪大によると、同じ仕組みの雷センサーが、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に取り付けられる計画という。