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2009年02月16日(月) 12時50分

愛知県知事、不正経理問題で陳謝 カラ出張の裏金も発覚東京新聞

 愛知県の不正経理問題に関し神田真秋知事は16日午前の記者会見で、2001年度から08年度にかけ総額14億9000万円の不正経理があったとする独自調査の結果を正式発表し、「大変恥ずかしい。許されないことで、県民におわびしなければならない」と陳謝した。

 知事は不正経理の内訳について、架空発注で業者に現金をプールする「預け」や別の物品を納入させる「差し替え」など悪質な手口が約3億7000万円、年度をまたいだ不適切な経理処理が約7億9000万円あったと説明。関与した職員を厳正に処分する考えを示した。

 また知事は不正経理問題とは別に、県の4つの出先機関がカラ出張などにより計約755万円を裏金として捻出していたことも公表した。

 県によると、うち610万円が会議の飲み物代や備品の修理費用に使われていたが、神田知事は「私的利用はない」と述べた。裏金は01年度以前のカラ出張や、07年度以前の県事業の売上金を、正規の手続きを経ずにプールしていたという。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021601000364.html