JR東日本が、自営の信濃川発電所(水力、新潟県小千谷市、十日町市)で許可された量よりも多く違法に水を取っていた問題で、同社の清野智社長が16日、十日町市役所を訪れ、田口直人市長らに「地域の皆さまにご迷惑を掛けたことをおわびしたい」と謝罪した。
JR東日本は2002年から7年間、取水量を測るプログラムを改ざんして常に超過取水。延べ約3億1000万立方メートルを違法に取水していた。
国土交通省北陸地方整備局は13日、河川法違反に当たるとして同発電所の水利権取り消しをJRに通知。JRは再び水利権の許可を得るまで発電所の操業ができない。
信濃川発電所は同社の使用電力の22・9%を占め、主に山手線など首都圏の電車向けに使われている。同社は川崎市の火力発電所をフル稼働させるなどして、電車の運行に影響しないように対策を取る方針。